家庭菜園-春-にんじん
にんじん根菜類《セリ科》原産地:アフガニスタン
カロテンを豊富に含み、ビタミンA効果が高く、B2、Cも多い緑黄色野菜の代表種。
栽培カレンダー
栽培のポイント
- 涼しい気候を好み、生育適温は15~20℃。生育初期は高温に強いが、生育が進むと夏の暑さで病害が出やすい。このため大阪では、夏まき秋冬どり栽培がしやすい。
- 品種は金時にんじん等東洋系の長根種と、五寸にんじん等西洋系の短根種に大別されており、現在は短根種の栽培が多い。また長さ10cm程度のミニにんじん等がある。
- 低温に感応して花芽分化し、高温長日で開花するので春まきでは注意する。
- ネマトーダ(ネコブ線虫)の被害をうけやすいので、前作に被害があったところは避けて栽培する。又初期の雑草は入念に抜き取る。
作り方
本ぽ準備:
- 1㎡当たり完熟堆肥2kg及び苦土石灰100gを、土になじませるため、1か月以上前に施しすき込む。
- 施肥:
- 元肥を主体とし、1㎡当たり神徳特号を200g施用する。
- うね立:
- うね幅120cm。根が十分に伸び、また岐根がでないように、土は細かく砕いて深耕する。排水の悪いところでは、さらに高うねとする。
- は種:
- 条間30cmの2条まきとする。にんじんの種子は発芽率が低く、発芽に光が必要なため、まき溝は浅くして、少し厚まきする。は種量は1アール当たり約2必要。発芽まで時間がかかるが、発芽までの間、十分にかん水し乾燥を防ぎ発芽率を上げる。
成功のポイント! |
覆土した上に、雨による種子の露出、高温・乾燥防止のため、上に覆いをしておく。 |
- 間引き:
- 本葉展開時に約3cm、本葉2~3枚頃に5~6cm、本葉6~7枚頃に10~12cm程度の間隔に間引く。間引きが遅れると根の肥大が遅れるので、適期を逃がさないようにする。葉数が多く葉色の濃いものは除く。
成功のポイント! |
葉が小さく初期生育は遅いので、雑草にやられやすい。小さいうちから入念に除草し、追肥をきらさないようにする。 |
追肥と土寄せ:
- 最後の間引きと同時に追肥と土寄せを行う。追肥は神徳特号を80g施用する。後半の肥料の効きすぎは根の肥大を悪くし、裂根の原因となるので追肥は遅れないように注意する。
- 収穫:
- 五寸系ニンジンの場合、地際の根の太さが約4cm程度になったら収穫を始める。品種、作型によって異なるが、収穫までの日数は約100~120日程度が目安である。収穫が遅れると裂根しやすいので注意する。
病害虫でお困りの際は、お近くのJA大阪北部・購買店舗または能勢営農経済センターへお問い合わせください。