家庭菜園-冬-だいこん

だいこん根菜類《アブラナ科》原産地:地中海沿岸、中央アジア、東南アジアなど諸説ある

古くから栽培され、優れた消化作用と整腸効果がある。

栽培カレンダー

栽培のポイント
  • 一般的には暑さに弱く、寒さに強い。
  • 耕土が浅すぎたり未熟な有機物、石などがあると根が変形しやすい。そのため、深く耕し、土中の石などを取り除いて栽培する。また排水の良い土壌がよい。
  • ウイルス病にかかりやすいので、害虫防除を入念に行う。
成功のポイント!
暑い時期に種まきする場合は、アブラムシの飛来によりウイルス病にかかりやすいので、虫を寄せ付けないように寒冷紗等で被覆する。
未熟な堆肥は、根の変形の原因。堆肥は完熟したものを、早めに施用しておく。
品種

栽培の歴史が古く在来品種も多い。また、品種改良も盛んに行われている。地域や、種まき時期に適した品種を選んで栽培する。たとえば、夏まきには「YRくらま、耐病総太り(タキイ)」、「秋王(サカタ)」、秋まき春どりには「おふくろ」、春まきには、とう立ちが遅い(晩抽性)「おしん、おせん(タキイ)」など。

作り方
  • は種:
    • あらかじめ元肥を全面に施用し、深く耕して幅100cmのうねを立てる。うねに2本の浅い条を切り、25cm間隔で種子を3~5粒まく。厚さ約1cmの覆土後、くわで押さえる。は種後は、わらや寒冷紗等で被覆して乾燥を防ぐ。
    • ●丸大根の場合は、うね幅150cm、株間を45cmと広くする。
  • 施肥例(1㎡当たり):
    • 丸大根は2割多く肥料を施す。
      元肥
      ◎苦土石灰:150g
      ◎神徳特号:150g
      追肥 神徳特号
      ◎1回目:本葉2〜3枚頃に40g
      ◎2回目:本葉5〜6枚頃に40g

      未熟堆肥、鶏糞、油粕類を元肥に入れると、岐根のだいこんになりやすい。

  • 間引き・中耕:
    • 第1回目は、本葉2~3枚頃、2本にして、追肥、中耕、土寄せする。
      第2回目は、本葉5~6枚頃、1本にして、追肥、中耕、土寄せする。
間引きは
①生育の強すぎるもの、遅れたもの。
②葉色が濃く、艶のないもの。
③図のように子葉が奇形のもの。
④病害虫に侵されたものを間引く。
成功のポイント!
間引き時期が遅れないこと。形をよく見定めて入念に行う。間引き後、軽く根元に土を寄せて、ぐらつかないようにする。
  • 収穫:
    • 遅れると根に、すが入って食味が悪くなる。外から2~3枚の葉柄を切ってみて、すが入っているようだと根にも、す入りしている。

病害虫でお困りの際は、お近くのJA大阪北部・購買店舗または能勢営農経済センターへお問い合わせください。