家庭菜園-春-アスパラガス
アスパラガス果菜類《ユリ科》原産地:南ヨーロッパ
前年に栄養をたくわえた根株から出た若茎を、葉が出る前に食べる。
たんぱく質、糖質、ビタミン各種、食物繊維が豊富で、高血圧予防のルチンも含む。
栽培カレンダー
栽培のポイント
- 生育適温は15~20℃である。30℃以上では生育が衰え、5℃以下では休眠に入る。
- 土壌が乾燥すると生育が衰えるため、土壌はやや多湿状態で管理することが好ましい。
- アスパラガスは雌雄異体で、どちらかといえば雌株より雄株のほうが太くなり、本数も多く収穫できる。
作り方
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- 苗作り:
- 発芽しにくいので、種はまく前に1昼夜ぬるま湯につける。育苗は3号ポットに2~3粒まき、十分かん水する。
- 畑の準備:
- 丁寧に管理を行えば、10年以上収穫できるので、定植前の土づくりは十分行う。
- うね幅:120㎝、株間:40㎝、うねの高さ:30㎝
- 施肥例(1㎡当たり)
- 元 肥
- ◎堆 肥:4kg
- ◎苦土石灰:80g
- ◎大阪北部エコ有機3号:200g
- マルチ・定植:
- 定植前に地温の確保と雑草対策のために、うね立て後に黒マルチを敷き40㎝間隔に直径10㎝の穴を開ける。発芽30日後くらいの苗を、株元が1~2㎝埋まる程度に植え付ける。植え付け後、十分かん水する。1年目は株を育てる年なので、収穫せずに全て茎を伸ばすが、8月中旬以降に伸びた茎、細すぎる茎、病気にかかった茎は取り除く。
- 支柱立て:
- 育った茎葉が倒れるのを防ぐため、うねの両脇に支柱を立てて、ポリテープや針金を張る。
- 育った茎葉が倒れるのを防ぐため、うねの両脇に支柱を立てて、ポリテープや針金を張る。
- 冬期の管理:
- 冬になり地上部が枯れてくると株元から茎葉を刈り取り、病原菌の越冬場所にならないように集めて焼却する。
- 追肥・かん水:
- 3回に分けて施す。(1㎡あたり)
- ◎第1回目:11月頃葉茎を刈り取った後(冬肥)大阪北部エコ有機3号を50g施す。
- ◎第2回目:6月立茎開始時期(夏肥)大阪北部エコ有機3号を60g施す。
- ◎第3回目:8~9月頃の秋芽が出る前(秋肥)神徳特号を50g施す。
- 2年目以降の管理:
- 新芽が伸びてくる春までに黒マルチを取り除く。3月に元肥をうね表面に施し、うね間の土と軽く混和する。マルチとして完熟堆肥3㎏を施用する。25㎝程度に伸びてきた若茎は地際から刈り取り全て収穫する。
- 約1ヵ月収穫した後、太さ1㎝程度の茎を1株あたり4~6本確保し、残りの若茎は収穫する。下枝を取り除き、風通しと採光をよくする。また葉が完全に展開したら、高さ140㎝程度で先端を摘心する。摘心後に発生するわき芽は取り除く。
成功のポイント! 夏場になると茎枯病・斑点病等が発生しやすくなる。特に茎枯病はアスパラガスには致命的な病害なので、殺菌剤を定期的に散布して防除する。薬剤防除だけでは茎枯病の被害は十分に防げないので、茎や葉が茂りすぎないよう適時整理を行うなど、総合的に防除しなければならない。
- 苗作り:
- 病害虫でお困りの際は、お近くのJA大阪北部・購買店舗または能勢営農経済センターへお問い合わせください。