家庭菜園-春-いちご

いちご果菜類《バラ科》原産地:北アメリカ

日本へは江戸時代にオランダから伝わった。子どもからお年寄りまで人気。
ビタミンCに富み、香気・甘味・酸味の三拍子がそろう。

栽培カレンダー

栽培のポイント
  • 苗づくりから栽培する場合は、1㎡当たり約6株の作付けとなる。そのためには、親株床が1㎡で親株を1株用意する。仮植床も同様に用意が必要。
  • 花芽は低温・短日条件となる秋に分化する。冬には休眠して生長を停止して、一定の低温期間を経ると休眠から目覚め、生長し始める。
  • 寒さに強いが、開花中の花は0℃になると寒害をうけて枯死してしまう。
  • 根は肥やけを起こしやすいので、有機質肥料を中心に施肥する。
成功のポイント!
いちご作りの成否は、葉がしっかりして色つやがよく、根がよく張った苗を浅く植える。決して深く植え付けないこと。

 

作り方
親株の植え付け(5月下旬~6月上旬)
  • 苗選び:
    • 親株は無病の生育の良い株を選び、1株当たり30~40株を目標に子苗を作る。
  • 親株床準備:
    • 親株を定植する2週間前に、1㎡あたり菜種油粕100gを施用。(なるべく、いちごを栽培したことのない排水の良い畑を選ぶ。)
  • 植え付け:
    • クラウンが隠れない程度の浅植えにする。
  • かん水:
    • 植え付け後は十分かん水をする。親株床が乾燥すると、ランナー(子づる)の発生が悪くなる。
  • 追肥:
    • 追肥は液肥2号200gを500倍で6~7月に2回散布する。
  • 雑草防止:
    • 植え付け後、ラッソー乳剤0.2mlを100mlに希釈して散布する。(1㎡あたり)
  • 子苗の発生:
    • 7月下旬以降に発生した強いランナーを、混み合わないように誘引し、子苗を発生させる。
育苗
  • 仮植え時期:
    • 8月末~9月上旬に仮植えする。この時、深植えは禁物。
  • 苗の大きさ:
    • 展開葉が3~4枚の苗(子苗をランナーから切り取るとき、親株側からのランナーを約3㎝つけて切り取る)
  • 日覆い:
    • 活着するまでは、黒寒冷紗でトンネル被覆し、朝夕十分かん水する。
  • 施肥:
    • 活着後、条間に「いちごオール6」を100g(1㎡あたり)施用する。
  • 下葉かき:
    • 新葉の展開が旺盛になったら、古い葉はかき取る。
本ぽ
  • 定植時期:
    • 10月中旬~下旬(定植後は十分にかん水し、活着を促す。)
  • 植え付け:
    • 2条千鳥植えで、1㎡あたり6~7株を目安に行う。
  • 施肥例(1㎡当たり)
    • 元 肥
    • ◎堆  肥:2kg
    • ◎苦土石灰:100g
    • ◎いちごオール6:80g
    • ◎ようりん:30g
    • 追 肥  いちごオール6
    • ◎第1回目:80g(定植して半月後、条間に溝を切り施用する)
    • ◎第2回目:40g(1月上旬頃)
成功のポイント!
いちごの根は肥焼けしやすいので、元肥は植え付けの半月以上前に施し、15㎝くらいの深さにすき込んでおく。
  • 葉かき:
    • 日当たりと風通しを良くするため、枯れ葉や古葉を取り除く。
  •     

  • ポリマルチ:
    • 1月下旬、降雨後の土が十分湿った時に、黒色ポリでうねを被覆する。(乾燥を防ぎ、生育が早まり収量が多くなる。)