家庭菜園-夏-トマト

トマト果菜類《ナス科》原産地:南米アンデス山地

ビタミンCに加え、カロテンも豊富。

栽培カレンダー

栽培のポイント
  • 生育期の昼温が高すぎると、花粉の機能が低下して着果不良となる。
  • 肥料の効きすぎは落花の原因となるので、元肥のチッソを控え草勢を抑える。
  • 1段目花房の1~2花が咲き始める頃定植する。若苗を植えると、早くから肥料や水を自由に吸って、草勢が強くなりすぎて、実どまりや果形が悪くなりやすい。
  • 着果を安定させ草勢を落ち着かせるため、1~3段花房のホルモン処理を行う。
  • ウイルス病予防のため、アブラムシを早期防除する。
作り方
育苗管理
  • 種まき:
    • 128穴のセルトレイに種子をまく。は種する時期が低温のため、温床や暖かい所で発芽させる。地温を日中28~30℃、夜間23℃に設定し、湿度を保つと4~5日で発芽する。施設がない場合は、彼岸を過ぎて暖かくなってから種まきをした方が良い。
  • 発芽後の管理:
    • 発芽後は、徒長を防ぐため最低夜温を15℃にする。さらに移植まで徐々に下げて、丈夫な苗に育てる。
  • 移植:
    • 本葉2.5枚、種まき後25日位で、15cmポットに移植する。根付くまでは夜温を14℃まで上げるが、その後は徐々に下げて本葉5枚からは8~10℃を最低夜温の目処に、徒長を防ぐ。
  • 本ぽの準備:
    • 定植の1週間ほど前に、堆肥や元肥を施用して耕うん・うね立てをして、マルチで地温を上げておく。
本ぽの管理
    • 定植(1アール当たり):
      • うね幅150cmのうねを立て、株間40cmで2条植にする。
        (植付け本数は、約330株)
    • 施肥例(1㎡当たり):
      • 元肥
        ◎堆肥:   2kg
        ◎苦土石灰:100g
        ◎大経特8号:80g
        ◎ようりん: 60g
        追 肥
        ◎菜種油粕: 50g/回
        ◎燐加安14号:30g/回
        第1回目の追肥は、第3花房の開花が始まった頃に、その後は20日おきに施用する。但し、草勢が強く生長点付近の茎が太い場合は、追肥を少し遅らせたり施肥量を減らす。
    • 整枝と誘引:
      • わき芽は全て摘み取り、主枝1本に仕立てる。花房が支柱の反対側になるように誘引する。最終収穫予定花房の上の葉、2~3葉を残して摘心する。
    • ホルモン処理(着果増進):
      • トマトトーンを低温時(20℃以下)50倍、高温時100倍に希釈し、霧吹きで各花房が3~5開花した頃に花房を手でつまみ、芽や幼葉にかからないように花が濡れる程度に噴霧する。
    • 摘果:
      • 果径が2cmの頃、1花房に3~5果になるように摘果(変形果は出来るだけ取る)。
    • 摘芽・摘葉:
      • わき芽は早めに摘み取る。特に花房直下のわき芽は強いので摘み遅れないようにする。但し草勢が強い場合は、摘芽を遅らせて草勢を落ち着かせる。
        通風を良くし病害の発生を抑えるため、収穫した果房の下葉は、少しずつ摘む。<
    • 疫病予防のため、敷きわら・マルチをする。
    • ウイルス羅病株の除去:発病株は早めに抜き取り、周囲への伝染を防ぐ。

病害虫でお困りの際は、お近くのJA大阪北部・購買店舗または能勢営農経済センターへお問い合わせください。