Author Archives: ja_hokubu

おとなの食育 NO.32

本気で「酵素」を毎日摂るには

「いのちの食」の食べ方の基本ガイド



「酵素」優先で食生活を考える


 浅学非才の身を明かす羽目になるが、以前から「寝る前に食べてはダメ」という理由が飲み込めず、“小腹すいては眠れない”と、浅はかにも夜食が常習に。酵素の働きを知ってからその意味を痛感。つまり夜食のせいで消化酵素がフル稼働し、睡眠中に新陳代謝のためにチャージすべき代謝酵素が減衰。それで翌日は体が重く、頭も冴えず。ようやく“生命の営み”を支える「酵素不足」が原因だと気付く。
 現代人の病の大半は「食べ過ぎ」(消化不良)が原因といわれる。だから貝原益軒の“腹八分目”説は道理で、最近では“腹六分目”説もあり、一日“1〜2食”説や半断食(ファスティング)説なども的を射ている。ただみなさん「栄養素」のことは気にしても、「酵素」を意識して食べる人は少ない。大切なのはあくまで“生きた食物酵素”を摂る方法である。
 前回紹介した、酵素を効率よく摂る方法。❶「野菜・果物ジュース」で食物繊維と一緒に摂る。❷「すりおろし」で食物の酵素量を増やして摂る。❸「発酵食品」漬物、納豆、梅干、ヨーグルトなど、毎日でも続けられる酵素習慣 以上の3つ。さらに良く噛んで食べることは、「すりおろし」効果を高め、唾液の消化酵素が働き、腹六分目でも満腹感を得られる大事なポイント。
 他にもアメリカで生まれた健康理論「ナチュラルハイジーン※1」に基づく「ローフード※2」という食事法も世界で広がっている。ローフードとはRAW(生の) FOOD(食べ物)のことで健康や美容・ダイエット効果があり、加熱せず生で摂る食べ方。これも「酵素」と「栄養素」を効果的に摂るための食事法。具体例はまた改めて紹介してみたい。


ヒートショックで「酵素生活」を洗い直す


 最近知った酵素生活に元気をもらう方法。20年ほど前、マスコミで沸騰したという「50℃洗い」について。50℃という温度はあらゆる食材にとってミラクルな温度で、50℃の湯で洗うと ①野菜や果物の鮮度がよみがえる ②アクや汚れ、臭みがとれて食材の旨味が引き出される ③野菜や果物の新鮮さが長持ちする ④食材が新鮮なときの食感がよみがえる ⑤表面の防虫防御成分や酸化物質が落ちて食材本来の味を取り戻す などいいコトずくめ。試しにヨレヨレのピーマンを50℃のお湯で軽く洗い数分浸けてみた。するとパンパンに張りが戻り、緑のツヤも鮮やかに。思わずうれしいショックを受けた。
 「50℃浸け」は、主に野菜や果物を50℃のお湯で一定時間浸けておく。それは食材の酵素の働きを活発にするため。酵素活性は熟成を促す。果物が熟れたり、野菜(特に根菜類)が食べ頃になるのは、食物酵素のおかげ。自然の状態だと時間がかかる熟成も、「50℃浸け」で加速。数分から数十分で、完熟の美味しさが味わえる。
 「50℃洗い」「50℃浸け」だけでも画期的だが、実はこれは70℃の「低温蒸し」の下準備で、「50℃洗い+低温蒸し」こそ「健康食革命*3」という。鶏の胸肉など劇的においしくなるのは我流の低温蒸しで経験済みだが、70℃に意味がありそうだ。この調理法はあらゆる食材に応用でき、普段の食生活に革命的な「酵素生活」が実現できそうである。

※1「ナチュラルハイジーン」(自然の法則に基づいた生命科学の理論)19世紀のアメリカにおいて、自然健康法として開発された。現在では、アメリカにおいて広く普及し、日本でも自然健康法として知られる。主として食生活を改善する事を主眼に、その具体的な食事体系としては、野菜と果物を中心にした食事法で、比較的ベジタリアンやマクロビオティックの食生活に近い。
※2「ローフード」RAW(生の) FOOD(食べ物)のことで健康や美容・ダイエット効果がある。背景には19世紀米国の医師たちによって提唱されたナチュラルハイジーンという健康哲学があり、全世界に広がっている。生で食べることにより、植物の酵素や栄養素を効果的に摂れて、健康や美容・ダイエットにも効果が出ている食事法。
アメリカのセレブの間でも流行り全世界に広がっている。


参考 :「『酵素』の謎」—なぜ病気を防ぎ 寿命を延ばすのか—(鶴見隆史著/祥伝社新書)

〈文責〉コピーライター 小山寅哉

ディスクロージャー誌 2021

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