家庭菜園-夏-なす
なす果菜類《ナス科》原産地:インド東部
漬けて、焼いて、炒めて、煮てよし。
揚げ物、生食にも向く、多くの用途がある野菜。在来の地方品種が多いのも楽しみ。
- 生育適温は夜温で15~18℃。10℃以下では成長が著しく悪くなる。昼温は28~30℃でよく育つ。又、乾燥を嫌うので、敷きわらとかん水をする。
- 高温を好むほうなので、早植えは禁物。5月の連休後の方が遅霜の危険が少ない。
- 日照不足は果実の着色不良となるので、込み合った葉を取り除き、果実に光を当てる。
- 肥切れをさせない。又、初期の樹勢を強く育てる。
成功のポイント! |
ナスの根は深く伸びるので、元肥は畝の中心へ深めに有機質肥料(油粕、有機配合など)を多めに施しておく。 |
育苗
- は種:
- 穂木(千両二号など)は、トロ箱などの育苗箱に5cm間隔に条を切り、2㎝間隔で種をまく。台木(赤ナスなど)は、穂木より少し大きく育てる。それぞれ覆土後、十分かん水する。台木は、本葉が1~2枚の頃に3号ポットに鉢上げする。
- 接ぎ木:
- は種後35日頃(台木は本葉3~4葉、穂木は本葉2.5~3葉)に割り接ぎを図のように行う
- 鉢上げ:
- 接ぎ木後1ヶ月頃に、5号ポットに鉢上げし大苗に仕上げる。
定植
- うね幅:
- 120~150cm
- 株間:
- 50㎝ 1条植(130~180株/1アール)
- 定植苗:
- 1番花が開花直前の苗が良い。(下図参照)
- 施肥例(1㎡当たり)
- 元 肥
- ◎堆 肥:2kg
- ◎苦土石灰: 100g
- ◎燐加安14号: 150g
- 追 肥 神徳特号
- ◎1回目(定植後20日頃):50g
- ◎2回目以降(15日おき):50g
- 整枝:
- 1番花(果)の着く主枝と、その直下から出る側芽、さらに主枝の1~2番花(果)前後から出ている強い側芽を伸ばして、3本に仕立てる。それより下の芽は早めに摘み取る。
- 支柱立て・誘引:
- 栽培期間が長く、草丈も高くなるため、丈夫な支柱を立て、針金を引き、ポリテープで枝をつり上げ誘引する。
- 敷きわら・かん水:
- 梅雨明け以降は乾燥防止のため、敷きわらとかん水をする。
- ホルモン剤処理:
- 夜温の低い6月中旬までは、結果しにくいので散布するほうがよい。
- 更新剪定:
- 7月下旬に主枝1/3~1/2で切る。(良質な秋なすが収穫できる)
病害虫でお困りの際は、お近くのJA大阪北部・購買店舗または能勢営農経済センターへお問い合わせください。